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『ロックギタリスト伝説』 萩原健太著 アスキー新書 ロックが生まれて50年以上が経つ。その間、ロックは進化し続けている。ロックに欠かせないギター。ギターの奏法もまた、革命的な演奏者、超絶技巧の演奏者などの出現によって、そして時代の変化とともに進化し続けている。ロック史上数々のロックギタリストが出現したが、どれもが甲乙付け難く、どれもが重要な時代の担い手である。そんな数多くのギタリストの中から、音楽評論家の萩原健太が選りすぐりの23人を選出。萩原健太自らによる奏法の解説や、時代の空気、相関関係などを語り口調で軽妙に説いた1冊。マンネリ化した自分の音楽歴に喝を入れるもよし、自分のお気に入りのギタリストを探すのもよし、とにかくロック好きへの指南書として軽く読んで欲しいものです。

本書のデータ

LinkIcon『ロックギタリスト伝説』
著者 萩原健太
発行 アスキー新書
初版 2009年3月10日

著者のご紹介

萩原健太
1956年生まれ。早稲田大学法学部卒。早川書房に入社後、フリーに。音楽評論の傍ら、音楽プロデュース、コンサート演出、作曲等も手がける。主なプロデュース作品に米米CLUB『Go Funk』『米米CLUB』、山崎まさよし『HOME』、憂歌団『知ってるかい!?』など。主な著書に『ロックンロールの時代』(シンコーミュージック)、『はっぴいえんど伝説』(シンコーミュージックROCK文庫)、『萩原健太のポップススクラップブック』(主婦の友社)ほか多数。また、自らもギタリストとして多くのユニット、楽曲にも参加。

著者のその他の著書

『ボブ・ディラン・ディスク・ガイド』2010年
『CD Journal (ジャーナル) 2010年 10月号』2010年
『ザ・ビートルズCDガイドレコードコレクターズ2009年10月号増刊』2009年共著
『スマイル』2006年監修
『教養主義! 現代の〈教養〉のための12のレッスン』2004年
『満月みゆき御殿―『GB』中島みゆきファイルfrom 1980』1999年共著
『サザンオールスターズ (地球音楽ライブラリー) 』1999年共著
『バンドスコア・カントリーロックの逆襲』1999年
『ロックン・ロールの時代 (ロックの歴史)』1998年
『はっぴいえんど伝説(ROCK文庫)』1998年
『萩原健太のポップススクラップブック―ユニコーンからビーチ・ボーイズまで 古今東西名曲・名盤ガイド』1994年
『ロック&ポップス スター100―時代を超えて輝く名曲・名盤!』1993年
『ポップス イン ジャパン―“ロック”を超えるミュージシャンたち』1992年
『ロックの子-桑田佳祐インタビュー』1985年


『ロックギタリスト伝説』内で萩原健太氏がお薦めするギタープレイ

ジミ・ヘンドリックス
「All Along The Watchtower(見張り塔からずっと)」(1968)

アルバム『エレクトリック・レディランド』より

electricladyland.jpg彗星の如く現れて、彗星のごとく去っていった、享年27歳のジミヘンは、まさにギターの革命児。フェンダーストラトキャスターのトレモロ・アームを縦横無尽に使用するそのギタープレイは、いまだに多くの人を魅了している。






エリック・クラプトン
「Sunshine Of Your Love」(1968)

アルバム『カラフル・クリーム』より

colourful.jpgアメリカの黒人ブルースに憧れてギターを弾き始めたクラプトン。クラプトンと言えばストラトキャスター、“ブラッキー”が有名だが、本作はレスポールによる演奏で、彼のギターが奏でる独特な音色は、“ウーマン・トーン”と称されている。ジャズ、ブルース、ロック、すべてを融合させんとする貪欲なクリームの名作アルバム。




デュアン・オールマン
「Stateboro Blues」(1971)

アルバム『フィルモア・イースト・ライヴ』より

filmoreeast.jpg70年代サザン・ロックの代表的グループであるオールマン・ブラザーズ・バンド。本作は1971年3月に、ニューヨークのフィルモア・イーストで収録されたもの。デュアンのスライド・ギター(ボトルネック奏法)は奥が深く切れ味がすごい。





チャック・ベリー
「Johnny B. Boode」(1958)

アルバム『ジョニー・B・グッド チャック・ベリー・ベスト・セレクション』より

johnnebgoode2.jpg「ジョニー・B・グッド」のイントロは、ギターを持った人ならだれもがコピーするほどメジャーな存在。まさにロックンロールの夜明けを告げるフレーズ。ロックの歴史を語る上で必ず聴いておきたい曲です。






ジェームス・テイラー
「寂しいよる(Don't Let Me Be Lonely Tonight」(1972)

アルバム『One Man Dog』より

onemandog.jpg60年代の終わりを告げるかのようにビートルズは解散、60年代の高揚感から、70年代に入るとロックも様々な方向へ模索をはじめる。ジェームス・テイラーはギター一本、アーティスト一人、そんな“個”による居心地の良さを感じさせるミュージシャンです。





リッチー・ブラックモア
「High Way Star」(1972)

アルバム『Machine Head』より

machinehead.jpg「High way star」の演奏は、ロックファンにはお馴染みのフレーズ。高揚感のあるリッチー・ブラックモアのギターリフは、ロックの入門に欠かせません。