花王で商品開発をしてきた著者が、実際に行ってきたノートの活用・作成術を解説した実践的な本。小さな町の文房具屋さんでも気軽に手に入る、手ごろな値段の普通のノートや文房具で、効率よく、そして楽しく仕事のアイデアを盛り込んでいくところがすばらしく、すぐに実践できるところがいい。
実際に自分も実践してみたところ、アイデアを形にしていく過程で、かなり多くの成果を上げることができるようになりました。まずは著者の提案する基本的なところを押さえながら、自分の仕事や目標に沿うように、そこから自分のやり方や工夫を足してカスタマイズしていけば、もっともっと仕事が楽しくなるように思います。
本書のデータ
『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』
著者 美崎栄一郎
発行 Nanoブックス
初版 2009年9月17日
著者のご紹介
美崎栄一郎
1971年、横浜で生まれ大阪で育つ。大阪府立大学大学院工学研究科を修了後、現在まで花王株式会社で働く。手がけた商品は、アタック、ニュービーズ、ワイドハイターなどの日用品から、化粧品ブランドであるレイシャス、ファインフィットまで幅広く、プロジェクトリーダーとして自社のリソースと他者とのコラボレーションを推進。ニコンとの共同開発の多視点画像解析システムは、テレビや新聞などでも取り上げられた。
かたわらで、社外の社会人に向けた、山の手の会、misaki2.net cafeなどを開催することで、毎月述べ150人以上の社会人を集め、業務以外の情報交換により、ネットワークを形成している。仕事がうまくいくようになったのは、仕事の記録の取り方、つまりノートの書き方が元になっている。ほぼ日手帳、能率手帳、ザウルス、PALM、グーグルカレンダー、100円ノート整理術など、様々な方法を試し改良し、仕事の実体験に根付いて現在に至る。
http://www.note272.net
その他の著書
『残念な努力 「残念なビジネスマン」になっていませんか?』 青志社 2011年
『iPadバカ タブレットにとり憑かれた男の究極の活用術』 アスコム 2011年
『[書類・手帳・ノート・ノマド]の文具術 楽しんで仕事の効率を上げる!』 ダイヤモンド社 2011年
『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか【実践編】』 Nanaブックス 2010年
『「結果を出す人」の仕事のすすめ方』 アスコム 2010年
『「また、やっちゃった…」あなたのための こんどこそ!やめる技術』 あさ出版 2010年
『成果を生む人が実行している朝9時前のルール』 大和書房 2010年
『仕事ができる人はなぜ『あそび』を大事にするのか チャンスをつかむバッファー術』 実業之日本社 2010年
『会社って楽しい?』 ビジネス社 2010年
本書の参考文献
『考具 考えるための道具、持ってますか?』 加藤昌治著 阪急コミュニケーションズ 2003年
『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク』 勝間和代 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008年
『急に売れ始めるにはワケがある』 マルコム・グッドウェル著 ソフトバンク文庫 2007年
『情報は一冊のノートにまとめなさい』 奥野宣之著 Nanaブックス 2008年
『IDEA HACKS!』 小山龍介著 東洋経済新報社 2006年
筆者おすすめのメモノート
筆者おすすめの母艦ノートとスケジュールノート
メモを母艦ノートに貼るときに、著者がお薦めするのがテープのり
その他本書に掲載されている便利グッズ一覧
仕事ノートの選び方
「高級ノートでモチベーションを上げる」ために、モレスキンを使うのも良いと著者は説いています。周りからの注目も得られるので、仕事ができる社員を自ら演出することもできそうです。